◉jan.29___jin.31
それにしても、小津は60才、成瀬は63才、溝口58才、増村62才、、と判を押し
たように還暦前後で亡くなっている。当時は監督寿命というのがあったのだろう
か。
あ〜成瀬の映画を浴びるように見てみたい。晩年の《乱れ雲》の司葉子は、硬質
な美しさが良かった。当時33才、いまなら45才の印象だろうな。
jan.31
ここ数日、夜に原稿を書いているが、文体やリズムに手を入れだすと深夜になっ
てしまい、目が疲れている。そして、校正は必ず出力して日中確認するに限る。
◎DRAMA_concert vol.1___
クラシックコンサートにはなぜ演出がないのだろう?という長年の疑問への提案
として制作したエスキースです。演出はあくまで演奏を引き立てる導入剤として
ありたいものです。jan.30
若尾文子は増村保造に鍛えられた。原節子を通して、小津は日本人の美徳を体現
し、高峰秀子を通して、成瀬は逃れようのない薄幸な女性像を造形した。女優と
監督には、云うに云われぬ相性がある。
雪!聞いてないですよ。車に便乗させていただき自転車を置いてきた。錆びると
かわいそうなので、明日すぐに取りに行こう。
昨日は、未見のタルコフスキー《鏡》を見たかったのだが、仕事が片づかず見落
とした。じつは、インテリのつくる作品は、よくわからない。だが、ガマンして
見ていると発見がある。そう、ガマンして得られるものがあるのだ。
エドガー・ホッパー論、まわりくどい修辞を控えてライトなエッセイに仕上がっ
た。ついでに、若尾文子×増村保造をテーマにもう一本一息に書き終えた。
jan.29